ドア挟みは傷害事件

このページではバス運転手の日常的な業務の中で直面する危険について、たかがドアの開け閉めであっても大きなトラブルに発展することをお伝えします。
バスのドアに客を挟んだら傷害事件として扱われます。バスのドアを凶器として客に怪我を負わせたと言うことにされます。プロドライバーが起こしたことなので不注意でしたでは済まされません。

バスのドアに客が挟まる原因

バスのドアに客が挟まることはよくあります。大半は客の駆け込み乗車が原因です。
発車間際のバスに体当たりしてくるような無茶な客もよく見かけます。常識で考えればこれは挟まれても自己責任と考えるのが自然です。
しかし、バスの場合は駆け込み乗車が原因であっても運転手の責任を問われる場合があります。

バスのドアは運転手の責任で閉める

バスのドアは運転手が閉めます。当たり前のようなことですがこれには責任が伴います。
バスの運転手が安全を確認した上でスイッチ操作し、ドアを閉める。これに客が挟まった場合は安全確認が不十分と見なされます。
たとえ客の駆け込み乗車が原因であっても運転手の確認不足が原因とされます。

故意か過失か

傷害事件として扱われるためには加害者が故意に怪我を負わせたかが問われます。
過失であれば業務上過失傷害となり傷害事件よりも罪は軽いです。ドア挟みの場合客を挟むこと自体は過失です。
しかし、ドアを閉めたことは故意です。プロの運転手が目の前でスイッチ操作をしています。ドアに客が挟まる可能性があるのに故意にドアを閉めた。
なので挟んだことも故意として扱われます。
この屁理屈によってより罪の重い傷害事件として扱われます。

 

交通事故では処理できない

ドア挟みが事件として扱われるのはなぜでしょうか。走行中ではないので交通事故には出来ないからです。完全にバスが停車している状態であれば交通事故ではありません。バス運転手の責任でけが人が発生したのは事実です。
交通事故で処理できないので傷害事件が適用されます。

実際に傷害事件で逮捕、起訴された同僚

実際に私の同僚は傷害事件の犯人として逮捕、起訴され罰金刑に処されています。数十万円の罰金を自腹で払いました。ドアに客が挟まり頚椎を損傷させたとされました。もちろん客の駆け込み乗車が原因です。
会社は知らん顔どころか「会社の看板に泥を塗った」とみなし、この運転手を数日間の停職処分にしました。
司法と会社の二重の処分を受けたことになります。本当にひどい会社です。バス会社なんかこんなところばっかりですよ。

このページのまとめ

バスのドアに客が挟まると運転手が傷害事件の犯人として逮捕されます。もちろん相手次第と言うこともあります。普通の常識のある人であれば自分が駆け込み乗車したせいだと謝ってくれる人もいます。私も何回かは客をドアで挟んでいますが幸いにも事なきを得ています。
しかし私の同僚のように逮捕、起訴されたケースもあります。車内事故と同様に当たり屋が増えないことを願うばかりです。
(車内事故に関してはバスの車内事故は責任重大をご覧ください)
以上、バスのドア挟みによる傷害事件についてお伝えしました。