バス車内でのケータイ「今ねバスに乗ってるの~」
今回はバス車内での高齢者の行動を報告します。
筆者は都内で路線バス運転手としてのキャリアが14年目を迎える現役バス運転手です。
バス車内で携帯電話で堂々と通話するのは年寄りばかりです。
でかい声で「今ね、バスに乗ってるの~」とか話したり。
マナーやモラルといったものがなくなってきたなと感じます。
年寄りのケータイは着信音が大きい
まず、年寄りのケータイは着信音が大きいんです。
やはり耳が遠くなっている人も多いのでしょうか。
異常に着信音がデカいんです。
さらに鳴らしっぱなしで出るまでが遅い。
長い間バス車内に着信音が響き渡り続ける。
鳴らしっぱなしで「誰からかしら」と言いながら着信の相手を確認するのでさらに遅い。
信号待ちなどでアイドリングストップしているとシーンとしているのでさらに目立ちます。
まるで自分はケータイを持っているんだぞ!って自慢しているかのようですね。
(俺はこの年でケータイを使いこなせるんだって武勇伝的に話すジーさんもいます)
電話に出て第一声が「今ねバスに乗ってるの~」
運転手的には最もムカつくのがこれです。
「今ねバスに乗ってるの~」って!
切れよ。
普通なら「今バスに乗ってるから降りたらかけなおすね」だろうが!
それなのにバスに乗ったままケータイで話すことを普通の話題にしやがるんですよ。
「楽しそうな自分」アピールか?
承認欲求か?
電話が鳴ること自体は仕方がないにしてもバスの中だからと言って切るのがマナーでしょ。
さらに電話の相手もそのまま話し続けるなよ。
電話をした相手がバスに乗っていることに気付いたなら「また後でかける」ってなるだろ。
それなのに「あらそうなの?お出かけ?」とか続くんですよ。
電話の相手もケータイの持ち主も両方バカってことなんですよね。
着信ならまだしもバス内で電話かける奴もいる
ケータイに着信ならまだしもバス内で電話かける奴もいるんですよ。
かかってくる場合はこちらがバスに乗っていることは知らないのでまだしも。
バスに乗った状態で電話かけるのもいるんですよ。
これも圧倒的に年寄りが多い。
しかもどう見ても緊急の用事ではない。
「この時間がもったいないからかけた」って感じ。
せっかちなんですよ。
バス運転手が注意してもムダ
バス運転手が通話をやめるように注意してもムダです。
高齢者にケータイでの通話を注意して、返ってくる反応は大体次のようになります。
- 「あら私、年寄りだから分からなかった」と言い訳
- 「うるせえ!バカヤロー」と逆ギレ
- 「会社に苦情の電話してやる」と言ってその場でかける
- 「もうすぐ死ぬんだから好きにさせろ」と開き直り
大体こんな感じですよ。
はぁ~(溜息)
運転手ももう面倒くさいのであきらめています。
最終的に法律上は通話は禁止になっていないので強制はできません。
あくまでマナーとして自粛をお願いするってレベルなので、拒否されたらそれまでなんです。
昔の年よりはまだ「奥ゆかしさ」とかがあったと思うんですよね。
世間様に対して恥ずかしいことはしない。
こんな事したらお天道様が見ている。
こういう恥じらいの文化が日本にはあったはずなんですが。
「みっともない」って言葉が今では死語になってしまったのでしょうか。
やったもの勝ちの弱肉強食の世の中になってみんな満足なんでしょうか。
立場の弱い接客業の人間をいじめて楽しいのでしょうか?
バスの運転手として世の中を見ているとこんなことを感じます。
特に年寄りのマナー悪化はひどい。
「キレる年寄り」のニュースは最近聞かなくなりましたが、ニュースにならないだけで結構やっているんだろうな。
自分の親はこうじゃなきゃいいけど。
なんて思いながら今回はここまでにします。
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