バス運転手の運賃着服事件はなぜ起こるのか

バス運転手の日常
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バス運転手の運賃着服についての解説

バス運転手の運賃着服事件について原因や実態を解説します。

筆者は都内で路線バスとしてのキャリアが14年目を迎える現役バス運転手です。

現場を知っている人間の生レポートをどうぞ。

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川崎市営バスの運転手による運賃着服事件

令和2年1/17付けで川崎市営バスの運転手が懲戒免職処分をうけました。

運賃の着服をしていたことが発覚したそうで被害総額は約65万円と推定されています。

乗務を始めたおととし11月から繰り返し行っていたと見られているとのことなんですけど、雇われてすぐからやっていたんでしょ?

かなり大胆ですね。

正式な広報資料は下のリンクから見れます。

令和2年1/17付け川崎市の広報資料

この件を調べて分かったんですけど川崎市営バスでは平成31年(2019年)4月17日にも運賃着服でバス運転手を処分しています。

こんなに短期間の間に再発するなんて管理が甘いんじゃないか、と思いますね。

公務員のモラルはどこへ行ったのか、しっかりしろと言いたいですね。

平成31年(2019年)4月17日の件の広報資料は下のリンクです。

平成31年(2019年)4月17日の川崎市営バスの広報資料

被害総額は推定するしかない

バスの運賃着服って被害額は推定するしかないんですよ。

理由は現物がないから。

物を売っているお店のように現物があれば商品の数と売上金の計算が合わなければ差額で被害金額を計算できます。

でも、バスの場合は何人お客さんが乗ったかは正確には把握できません。

さらに定期で乗ったり、無料の乗車証があったり、子供や障がい者のように割引運賃で乗ったり。

乗った人数と正確な売上金が照らし合わせられないんですよ。

というわけで、今回の着服事件も被害金額は推定です。

ちなみに被害金額の推定はどうやって出すのかと言いうと、一日の平均売上と犯人の乗務した日の売上の差額から計算されることが多いです。

これも雨が降った日はお客さん多くなるし、時期によっても違います。
(例えば4月は新入生・新社会人で客が増えます)

さらに最近は電子マネーで払う人も増えて現金売り上げは少なくなっています。

お客さんいっぱい乗ったのに現金売り上げは数百円、なんて日もよくあります。

これじゃ、推定額も正しいかどうか分かりません。

バスは売上金の着服がしやすい

はっきり言ってバスの売上金は着服しやすいです。

(あくまで実態についての話で悪知恵をつけるための記事じゃないですよ、悪用厳禁です)

なぜ着服しやすいのかは、さっきも書きましたが乗客数と売上金は正確に照らし合わせられないからです。

定期券や無料乗車証など乗車のつど払うわけじゃないお客も一定数いるし、子供や障がい者のように割引運賃もある。

それに例えば運賃箱の故障とか、つり銭切れとか言って手受けでもらうこともたまにあります。

本当はバス運転手はお金に触っちゃいけないことになっているんですけど、バスもオンボロが多いので。

実際おつりが出てこない、なんてこともよくあるので小銭が手元にあるとお客さんに渡せるし便利なんですよ。

こういう時のために用意しておいたって言い訳もできるし。

うちの会社でも着服あったんです

実はうちの会社でも運賃着服があったんです。

うちの会社での運賃着服事件の例をお話しします。

当時はドライブレコーダーがない時代だったので、捕まえるほうも慎重だったようですよ。

現金の場合は名前が書いてあるわけじゃないのでポケットに入れちゃえば証拠はありません。

なので、客から現金を受け取ってポケットに入れる瞬間に腕をつかむしかなかったので、Gメンが毎日最前列に座って監視していたんです。

実は捕まるかなり前からマークはされていたらしいです。

「○○さんが乗務した車両だけ現金売上が極端に少ない」って本社でチェックが入って、そこから毎日勤務態度のチェックなど。

本社の顔を知られていない社員がGメンとして張り付いて、ついに御用!というわけでした。

うちの会社でも被害金額は平均売上との差額から推計するしかなかったんですけど、結局クビになりました。

まぁ、まとめとしては悪事は必ず暴かれます、ってとこでしょうか。

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