平成30年6月1日より睡眠不足は常務禁止

平成30年6月1日よりドライバー職の睡眠不足は常務禁止の規定が開始されました。
対象はバス・トラック・タクシー。
運転手の体調不良を原因とする重大事故の続発を受けての改定だが、現場からは冷ややかな声が。
現役バス運転手の私が意見します。

始業前点呼時に「睡眠時間は足りているか?」が追加

平成30年6月1日よりドライバー職の睡眠不足は常務禁止の規定が開始されました。
これは具体的には始業前点呼時に運転手に「睡眠時間は足りている」と自己申告をさせるものです。
以前からあった体調や健康状態に異常はないとの自己申告に睡眠時間についての項目を追加するということ。

バス運転手の平均睡眠時間

バス運転手の睡眠時間
上の表は国土交通省が平成29年に行った調査の結果表です。
これによると平均睡眠時間が5時間以下のバス運転手が25%いるという結果でした。
私もバス運転手になって以来10年以上たちますが平均睡眠時間は5時間程度です。
なので信用できる調査結果だといえます。
平均睡眠時間が7時間以上の人も結構な割合がいますが、これは幼稚園の送迎バスとかじゃないか、と推測します。
路線バスの運転手じゃこんなに寝れませんよ。
平均がこれくらいだとどのくらい寝れば睡眠時間は十分といえるのでしょうか。

現場からは「こんな規制意味ないよ」と冷ややかな声

現役の私自身そう思いますがこんな規制は意味がありませんよ。
体調不良の運転手には乗務させてはならないという規定は以前からありましたがほぼ「絵に描いた餅」状態でした。
これに「睡眠時間は足りているか」と項目を追加しただけです。
これって事故が起きた時に、運転手が「睡眠時間は足りている」と自己申告したので、居眠りで事故を起こしたら会社や行政に責任はないと言い逃れするための規定にしか見えません。

睡眠不足と自己申告したらどうなる

それでは実際に運転手から「睡眠不足です」と自己申告があった場合にはどう対応するのでしょうか?
本人はもちろん乗務させられませんが、人手不足のなか代わりの運転手を確保できるのでしょうか。
勤怠の扱いはどうなるのでしょうか。バスの運転手は給料が安いので乗務できないと生活に響きます。
処分を受けるかも、怒られる、同僚に迷惑がかかるなどの理由で言い出せない運転手が多くいるのが実態です。

どうせ人手不足を理由に無理させられる

どうせ人手不足を理由に無理させられるに決まっている、というのが運転手の意見です。
体調不良の場合も休ませてもらえないので睡眠不足でも同じことが起こります。
あくまで自己申告なので会社側からプレッシャーをかけられれば乗務せざるを得ません。
何時間寝れば睡眠時間は足りているか本人でも分からないことだし、人もいないし、やらせちゃえ、ってなるに決まってます。
繰り返しますが、事故が起きた時に、運転手が「睡眠時間は足りている」と自己申告したので、居眠りで事故を起こしたら会社や行政に責任はないと言い逃れするための規定にしか見えません。

自己申告させるだけじゃ根本的解決にならない

睡眠時間は足りているかの自己申告だけでは根本的な解決になりません。
現在だと勤務から勤務までのインターバルは8時間しか空いてません。
通勤時間などを差し引くと5時間も寝れればいいほうです。
このインターバルを伸ばしたり、人手不足そのものを解決、業界自体を改善しない限り根本的解決にはならないのです。
はっきり言って余計な規則が増えたせいで現場はもっと大変です。
重大事故の発生は今後も続くでしょう。

 

以上、睡眠不足の運転手の常務を禁ずる規約について解説しました。

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